第6章「身体という現実」
人間にとってもっとも身近であり、交換できない「現実としての身体」に関わる表現の変貌を検証する第6章。
身体を不安の象徴として描き出したフランシス・ベーコンの《スフィンクス》(1954)やアルベルト・ジャコメッティの《男》(1956)、身体が剥き出しの状態に晒される浴室を描いた河原温の「浴室」シリーズ、生まれつき目の見えない人々に美しいものとは何かを問いかけ、その回答と肖像写真をともに展示するソフィ・カルの「盲目の人々」シリーズ、女性の身体に残る傷跡を撮影した石内都の《Innocence #14》(2006)など、多様な角度から身体を扱った表現を確認したい。























