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「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」(鳥取県立美術館)開幕レポート【5/9ページ】

第3章「日常と生活」

 ここのハイライトは、同館コレクションであるアンディ・ウォーホルの《ブリロ・ボックス》だろう。同作は約3億円で新規購入され、大きな話題を集めた。大量生産される日用品に新しい美の可能性を見出したウォーホル。ここでは同作のほかに10点組の《キャンベル・スープⅡ》(1969)や《6枚組の自画像》(1966)を並置することで、デュシャンの反復と集積の試みを紹介している。なお、鳥取県は同作の継続所有について民意を問う来館者アンケートを実施する。

展示風景より、手前がアンディ・ウォーホル《ブリロ・ボックス(4点)》(1968/1990)

 本章では、このほか、マルセル・デュシャンの《自転車の車輪》(1913/1964)や草間彌生の《マカロニ・コート》(1963)、三島喜美代の《Work 23-C》(2023)など、日常生活と連なる素材やモチーフを扱った作品が並ぶ。

展示風景より、手前がマルセル・デュシャンの《自転車の車輪》(1913/1964)

編集部

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