第3章「日常と生活」
ここのハイライトは、同館コレクションであるアンディ・ウォーホルの《ブリロ・ボックス》だろう。同作は約3億円で新規購入され、大きな話題を集めた。大量生産される日用品に新しい美の可能性を見出したウォーホル。ここでは同作のほかに10点組の《キャンベル・スープⅡ》(1969)や《6枚組の自画像》(1966)を並置することで、デュシャンの反復と集積の試みを紹介している。なお、鳥取県は同作の継続所有について民意を問う来館者アンケートを実施する。

本章では、このほか、マルセル・デュシャンの《自転車の車輪》(1913/1964)や草間彌生の《マカロニ・コート》(1963)、三島喜美代の《Work 23-C》(2023)など、日常生活と連なる素材やモチーフを扱った作品が並ぶ。
