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「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」(鳥取県立美術館)開幕レポート【6/9ページ】

第4章「物質と物体」

 今回の展覧会タイトルは、1968年にニューヨーク近代美術館でE.C.グーセンが企画した「アート・オブ・ザ・リアル:USA 1948-1968」から取られている。このセクションでは、かつての「アート・オブ・ザ・リアル」出品作家から、カール・アンドレ、ドナルド・ジャッド、ロバート・モリス、フランク・ステラの4作家を展示。

 それらとともに、具体美術協会(具体)の作家である白髪一雄や白髪富士子、吉原治良らから、現代の作家として2万7225本の画鋲を使った冨井大裕の《ゴールドフィンガー》(2011)までが並び、剥き出しの現実である素材そのものを作品化するアーティストたちの多様な表現が揃う。

展示風景より、手前がカール・アンドレ《亜鉛と亜鉛のプレーン》(1969)
展示風景より、左が富井大裕《ゴールドフィンガー》(2011)

編集部