第5章「第二次世界大戦 北アフリカ」は、ドイツ軍と北アフリカで戦車戦を繰り広げるアメリカ軍をとらえた写真を、第6章「第二次世界大戦 イタリア上陸」ではドイツ軍から開放されて価値観が一変したイタリアの様子をとらえた写真をそれぞれ展示している。

第7章「第二次世界大戦 ノルマンディー上陸」、第8章「第二次世界大戦 パリ解放」、第9章「第二次世界大戦 ドイツ降伏」は、連合国軍がフランスへの上陸を果たし、パリを解放するまでの写真を紹介。

とくに第7章の《「Dデー作戦」でオマハ・ビーチに上陸する米軍》は、東京都写真美術館の外壁にも大きく掲示されている、写真史に残る1枚だ。いっぽうで《頭を丸坊主にされドイツ兵との間に生まれた乳飲み子とともに市街を引き回されるフランス人女性》は、人々の価値が一変するという戦争の残酷さを克明に記録している。

