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「ロバート・キャパ 戦争」(東京都写真美術館)開幕レポート。現在に連なる20世紀の暴力の記録

東京都写真美術館で20世紀を代表する写真家のひとり、ロバート・キャパの「ロバート・キャパ 戦争」が開幕した。会期は5月11日まで。会場の様子をレポートする。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

 東京・恵比寿の東京都写真美術館で20世紀を代表する写真家のひとり、ロバート・キャパの「ロバート・キャパ 戦争」が開幕した。会期は5月11日まで。

展示風景より、ルース・オーキン《ロバート・キャパ》(1951) (C)Ruth Orkin 1951

 ロバート・キャパは1913年ハンガリー・ブダペスト⽣まれ。本名はアンドレ・フリードマン。報道写真家として1930年代から死去までの20年余に世界各地の戦場を駆け巡り、臨場感あふれる作品を多く残した。とくにスペイン内戦での《崩れ落ちる兵⼠》と、ノルマンディー上陸作戦に同⾏して撮影した《「Dデー作戦」でオマハ・ビーチに上陸する米軍》は報道写真の歴史に残る作品となっている。

 本展は、東京富士美術館が所蔵するキャパの約1000点のコレクション・プリントから、「戦争」に焦点をあてた作品約140点を厳選。全11章構成で見せる展覧会だ。

第2章「スペイン内戦」展示風景

編集部

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