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「ハニワと土偶の近代」(東京国立近代美術館)開幕レポート。ハニワ・土偶のイメージとしての側面を探る【4/4ページ】

 3章「ほりだしにもどる─となりの遺物」では、1970〜80年代にかけてSFやオカルトといった大衆文化と結びついたハニワや土偶の姿が紹介されている。そういった作品やキャラクターとしては見られるものの、いつから我々はハニワや土偶が日本人のルーツであると思い込んでいたのかと問われるとあまり深く考えたことがなかったことにも気がつかされる。1章や2章を通じてその歴史を知ることとなったのに加え、ここではそういった認識をあらためて掘り返すような現代作家らの作品も紹介されている。

展示風景より、武者小路実篤《卓上の静物》(1962)たましん美術館
展示風景より、タイガー立石《富士のDNA》(1992)

 なお、東京国立博物館では特別展「はにわ」が10月16日〜12月8日の会期で開催される。こちらには実物の「はにわ」が展示されるため、「はにわ」と「ハニワ」、ふたつの側面をあわせて鑑賞することをおすすめしたい。

展示風景より

編集部

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