緑青 | 山是山水是水　村松朋広・井上揚平

　神楽坂「写場」で、村松朋広（画家）、井上揚平（花）による展覧会「緑青 | 山是山水是水」が開催されている。

　村松朋広は、ペインティングやドローイングの領域で作品制作を行う。自身の無意識にある情景や、内観することで見えてくる情念を意識するとともに、自然界において生物の立場を俯瞰してとらえることによって、実空間に広がる時間の層や各々の存在の相互性、死生観の解釈を試みる。

　井上揚平は、いけばな、フラワーアレンジメント、ヨーロッパスタイルの花などを学んだのち、なげいれに出会い大きく影響を受ける。2023年1月に野の草花を扱う店舗「鎌倉 緑青」をオープン。独自の解釈で表現する場にあわせたしつらいは、様々な分野の人々から支持を得ている。

　両者は、2023年、鎌倉に野山の草花を扱う店舗とアートスタジオ「鎌倉 緑青」を構えた。本展は、その場を通して体感した自然観、生と死、アニミズム、日本の神話、古代史や文化などから着想を得たふたりの「緑青」としての自然を表した展示となっている。