仮想空間の中の彫刻たち。
平田尚也がガーディアン・ガーデンで見せる「不完全な監獄」とは
インターネット上の3Dデータを仮想空間で立体彫刻を作るように組み立てた作品《“Demon” “Space Ship” “Royal Drive”》で、第18回グラフィック「1_WALL」のグランプリを受賞した平田尚也。その受賞から約1年後にあたる2019年1月8日〜25日、東京・銀座のガーディアン・ガーデンにて個展「不完全な監獄」を行う。
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2017年に行われた第18回グラフィック「1_WALL」でグランプリを受賞した平田尚也の個展が東京・銀座のガーディアン・ガーデンにて開催される。
平田は1991年長野県生まれ。2014年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。在学時より、インターネット上で無限に収集することができるフリーの3Dデータや画像データなどを素材に作品を制作し始めた。
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重力などの数値を自身で定義したコンピュータの仮想空間内で、収集したデータをもとに作品を制作。平田はそれらを「仮想空間内の彫刻」ととらえている。
本展では、置物、動物、自転車などの乗り物、家具、植物などの3Dデータを自身の“文法”によって組み立てた新作等を展示する。撮影したような視点で切り取られ、紙に出力された仮想空間のオブジェクトは、仮想現実と現実、立体と平面の関係性を浮かび上がらせるだろう。
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なお1月17日には、グラフィックデザイナーの菊地敦己をゲストに迎え、彫刻とグラフィックをテーマにしたトークイベントを開催。受賞から1年後の個展と一緒に、作家が語る言葉にも注目してほしい。