若手作家から大作を募集。「Artist Group-風-大作公募展」の注目ポイントとは?

美術の新しい風を吹かせたいという思いから、日本画家の中島千波、中野嘉之、畠中光享によって設立された公募団体「Artist Group-風-」。同団体が主催する、満45歳以下のアーティストを対象にした公募展「Artist Group-風-大作公募展」が2018年10月23日より東京都美術館で開催される。

第6回「Artist Group-風-」の会場風景

 既存の公募団体とは一線を画す、「平面作品で、技法素材を問わず、満45歳以下(国籍不問)」を募集対象とする公募展「Artist Group-風-大作公募展」が、今年第7回の開催を迎える。

 本展は、日本画の分野を代表する3人の作家、中島千波、中野嘉之、畠中光享によって2011年に設立された公募団体「Artist Group-風-」が主催するもの。「若手作家が大作を発表する機会や場所が少ない」という危惧から始まった本展では、対象作品のサイズが横7メートル以内となっており、巨大な作品に挑戦できるのが特徴だ。

 入賞作家へのケアも手厚く、入賞後の活動につなげるため、髙島屋美術部と協力。第6回展までの入賞者が個展などの機会を得ており、作家活動の飛躍につながっているという。

 本展は、入賞のみ15名(第5回展までは7名)を選出するというのも独自のスタイルだ。7回目の今回は全国から46名の応募があり、奥山加奈子、中野浩樹、白砂真也、森田舞、増田舞子、金木正子、兼未希恵、古家野雄紀、平良優季、笠原浩美、野地美樹子、立尾美寿紀、木下めいこ、近藤守、板垣夏樹の15名が入賞した。

 

 23歳から44歳まで、幅広い年齢層の作品が並ぶ今回。会期中には入賞作家によるギャラリートークも複数回開催されるので、こちらもあわせてチェックしたい。

編集部

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