村上春樹の直筆原稿などが競売へ。個人コレクションから出品

東京・東陽町のマレットジャパンが、3月20日に作家・村上春樹に関連する作品のオークションを開催する。

村上春樹 特別オークションのメインビジュアル

 美術品専門のオークションを手がける東京・東陽町のマレットジャパンが、3月20日に作家・村上春樹に関連する作品のオークションを開催する。

 出品されるのは、直筆サインが入った小説、翻訳、エッセイといった書籍のほか、デビュー前に経営していたジャズ喫茶「ピーターキャット」で使用されていたレコード35枚、投稿誌や関係雑誌、村上の著書の装丁を手掛けたアーティストのイラストや版画、そして直筆原稿など全98ロット。これらはすべて、奈良美智のプライベートコレクションで知られる黒河内俊が長年に渡り蒐集してきたもので、市場では見られない貴重なものが含まれる。

 署名書籍は、初期3部作から『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』、識語と署名入りの『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、そして『中国行きのスロウ・ボート』やエッセイ『村上ラヂオ』など約50冊を出品。

 また、直筆原稿はレイモンド・カーヴァーの翻訳草稿2種、ポール・セローの翻訳草稿2種、そしてエッセイ『映画をめぐる冒険』の草稿13種、さらに1980年代の雑誌『DoLive』(青人社)のエッセイ草稿2種。ほかにもコラムやエッセイ、村上の特集記事が掲載された当時の雑誌の数々、装丁を手掛けた安西水丸の原画や、大橋歩の版画などが出品される。

編集部

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