「アートプラットフォームジャパン」に美術専門用語の日英対訳用語集「APJ Japanese-English Bilingual Glossary」が追加

国立アートリサーチセンター(NCAR)が運営する「アートプラットフォームジャパン」に、美術専門用語の日英対訳用語集「APJ Japanese-English Bilingual Glossary」が追加された

 日本全国の約220以上の美術館・博物館などと連携し、日本の近現代美術の情報を国内外に提供する、国立アートリサーチセンター(NCAR)運営のポータルサイト「アートプラットフォームジャパン(Art Platform Japan、略称APJ)」。同サイト内に美術専門用語の日英対訳用語集「APJ Japanese-English Bilingual Glossary」が追加された。

日本の近現代アートの文脈に特化

 これまで日本の美術に関する文章を英語に翻訳する際、独自の歴史的背景を持つ専門用語の英訳については、適切な訳語の選択において課題が多かった。今回公開された「APJ Japanese-English Bilingual Glossary」は、日本の近現代美術の文脈に焦点を当てながら、訳語を集約している点に大きな特徴がある。

 用語集には美術団体、公募展や教育制度、特定の展覧会に関わる語彙など、固有の背景を踏まえて用語が整理されており、日本の美術に関する批評や文献を海外に向けて正確に発信する際の強力なサポートとなることが期待される。

「APJ Japanese-English Bilingual Glossary(日英対訳用語集)」(https://artplatform.go.jp/ja/research-guides/translation)より

ローマ字・英訳に加え、類似用語の解説も

 同用語集は、APJ内で公開されている「日本アーティスト事典(DAJ)」で使用された用語を中心に選定。各項目には、英語表記や日本語の原語だけでなく、ローマ字表記も併記されている。

 さらに、類似した専門用語が多く区別が難しいとされる日本の美術分野に対応するため、一部の用語には簡単な解説も付加された。これにより、翻訳者や研究者が各用語の細かなニュアンスの違いを正しく理解し、選択できるよう配慮されている。

 APJ内の「アート翻訳に役立つ資料」では、すでに翻訳スタイルガイドや翻字規則などの情報も紹介されているが、今回の対訳用語集の追加によって美術文献や展覧会解説の英訳に携わる学芸員や研究者の実務のさらなる助けとなることが期待される。NCARは今後も用語の追加や改訂を随時行い、日本の美術が国際的な存在感の確立と理解の促進に貢献していく構えだ。