ウイスキーの輸入・販売を行う株式会社RUDDERが、シングルカスクウイスキーシリーズ「ジャパニーズ アーティスト セレクション」の第4弾として、五月女哲平がラベルをデザインした「Artist 04 Teppei Soutome / Distilled at Benrinnes Distillery」を9月22日より発売する。
「ジャパニーズ アーティスト セレクション」は2022年にスタートしたもので、日本を代表する現代のアーティスト12名をフィーチャーするシリーズ。アーティストたちが実際にテイスティングしてウイスキーを選び、これまで大山エンリコイサム、横山奈美、加藤泉の3作家がそれぞれ独自のウイスキーラベルをデザインしてきた。
第4弾となる五月女は1980年栃木県生まれ。2005年東京造形大学美術学部絵画科卒業。初期は立体作品を手がけ、09年頃からは主に絵画の制作を行っている。変形キャンバスの使用や壁かけ以外で展示する方法や、アクリルや写真、ガラス、シルクスクリーンなど異なるメディウムの積層から作品の成立を試みるなど、絵画の物質的側面に着目。そこに自身がとらえた事象を介在させ、現代における絵画の在り方を模索している。
五月女は今回のラベルデザインについて、次のようにコメントを寄せている。「グラスを手に取り、香りを確かめて、口に含む。このほんの短い時間の経験は、シンプルな形で完成したその姿からは想像できない、多種多様な言葉を生み出します。このウィスキーが過ごした国や記憶に思い馳せるように、このミニマルなラベルのイメージから、様々な風景と時間を思い浮かべていもらえたら嬉しいです」。