オラファー・エリアソンが手がけたワインラベル。シャトー・ムートン・ロスチャイルドが発表

1800年代から続くワイナリー「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」が、オラファー・エリアソンとのコラボレーションラベルを発表した。同シャトーのワインラベルはこれまでミロやシャガール、ピカソなども手がける歴史的なものだ。

シャトー・ムートン・ロスチャイルドウェブサイトより、オラファー・エリアソンが手がけたラベル「ソラー・イーリス・オブ・ムートン」

 1945年以来、ミロやシャガール、ピカソなど毎年異なる世界的なアーティストたちが手がけてきたシャトー・ムートン・ロスチャイルドのワインラベル。その2019年のラベルを担ったのが、オラファー・エリアソンだ。

 Solar Iris of Mouton(ソラー・イーリス・オブ・ムートン)と名付けられた今回のラベルは、自然と芸術、そして科学が交錯する、太陽とワインとの固い結びつきを讃えるもの。

 ラベルは上下2部で構成されており、上部は金色に輝く色彩が昼を、深青のニュアンスで彩られた下部は夜を象徴する。ラベル中央にはシャトー・ムートン・ロスチャイルドを表現した丸窓(オクルス)が描かれ、それを囲む楕円の連なりは、地球から見た太陽の動きを表しているという。

 オラファー・エリアソンはこのラベルについて、「1年を通してシャトー・ムートン・ロスチャイルドでの日出と日没を記録しマッピング(図化)したも」と語っている。「ぶどう樹の生育サイクルと深い関連性を持つ昼と夜の時刻が細かに記録され、いわば太陽がぶどう畑に記し残したサインとも呼べるでしょう。そこに私たちはぶどうの生育状況や、ワインが生まれた土地とワインとの密接な関わりを知ります。ワインを味わう、それは、土地、土壌、天候、季節、光… それらとつながるということ。ラベル作品の中央にある丸窓(オクルス)から姿を覗かせるワイン。ワインとは、金色に輝く天体、地球、そして空の象徴に他なりません。テロワールというごく狭い地域の特性を表現すると同時に、宇宙(コスモス)を映し出すものでもあるのです」(シャトー・ムートン・ロスチャイルドウェブサイトより)。

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