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五月女哲平

Teppei Soutome

 五月女哲平は1980年栃木県生まれ。2005年東京造形大学美術学部絵画科卒業。初期は立体作品を手がけ、09年頃からは主に絵画の制作を行う。東日本大震災後の12年に、それまでの鮮やかな色彩を排した《He, She, You and Me》を発表して以降は、モノクロや黒を基調とした作品に重きを置いて描いている。制作においては、変形キャンバスの使用や壁かけ以外で展示する方法、また、アクリルや写真、ガラス、シルクスクリーンなどの異なるメディウムの積層から作品の成立を試みるなど、絵画の物質的側面に着目。そこに自身がとらえた事象を介在させ、現代における絵画の在り方を模索している。近年の個展に、「our time 私たちの時間」(青山目黒、NADiff a/p/a/r/t、void+、東京、2020)、「絵と、 vol.1 五月女哲平」(gallery αM、東京、2018)。展覧会に、「MOTコレクション 第2期 ただいま / はじめまして」(東京都現代美術館、2019)、「#12 Post-Formalist Painting」(statements、東京、2017)、「裏声で歌へ」(小山市立車屋美術館、栃木、2017)などがある。