三菱地所アルティアム、32年の歴史に幕。展覧会333本を開催

福岡の三菱地所アルティアムが入居するファッションビル「イムズ」の閉館に伴い、8月31日をもって32年の歴史に幕を下ろした。

三菱地所アルティアム

 1989年4月にオープンした福岡・天神の三菱地所アルティアムが、入居するファッションビル「イムズ」の閉館に伴い、8月31日に閉館した。

 三菱地所アルティアムは、来場者がアーティストや作品と一体になり、気軽にアート(art)を楽しむことができるスタジアム(stadium)のような親しみやすいギャラリーを目指し、「アルティアム(ARTIUM)」と名付けられた。

 32年間で開催された展覧会は333本。同館は閉館に伴い、以下のようなメッセージを発表している。

三菱地所アルティアムは、本日をもちまして閉館いたしました。展覧会を通して素晴らしい体験をもたらしてくださった作家の皆様、好奇心とともに何度もここを訪れてくださった来場者の皆様、そして作家と来場者を繋ぐべくご尽力くださった企画・設営・運営に携わる関係者の皆様に心より感謝申し上げます。開催した展覧会333本それぞれに、大切な出会いがありました。
アルティアムは、商業施設イムズの中から32年間幅広いジャンルの表現を紹介してまいりました。「情報受発信基地」を掲げるイムズだからこそ実現できたこと、小さなギャラリーだからこそ生まれた交流が多くありました。
アルティアムという場所はなくなりますが、これからも皆様の中にアートを楽しむ心があり続けることを願っています。

 同館最後の展覧会となった「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」に参加した最果タヒは、自身のTwitterにおいて「一年前の夏も今年の夏も本当にありがとうございました。展覧会のタイトルを書かせていただき光栄でした。」と振り返っている。

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