ファイル転送サービス「WeTransfer」傘下のクリエイティブ・編集プラットフォームである「WePresent」が、マリーナ・アブラモヴィッチをゲストキュレーターに迎えるコラボレーションプロジェクトをスタートさせた。
WePresentは、400万人の月刊読者に向けてアート、写真、音楽などクリエイティブなアイデアを提供するプラットフォーム。これまでソランジュ・ノウルズ、ジョン・レジェンド、タイラー・ミッチェル、ビョーク、FKAツイッグスなど様々な分野で活躍しているアーティストを紹介してきた。
今回のプロジェクトでは、アナ・プルヴァチキ、マウリシオ・イアンネス、イアニス・パパス、テレンス・コー、レジーナ・ホセ・ガリンドの5人の新進パフォーマンス・アーティストに焦点を当て、パフォーマンスアートの重要性とその日常生活への応用を考えるきっかけとなることを目指している。
アブラモヴィッチは声明文で、「今年、WeTransferと協力できること、そして、パフォーマンスアートを独自の方向に導いている5人のアーティストを選出してWePresentのプラットフォームで紹介し、世界中の何百万人もの人々が彼らの作品を楽しみ、理解できることを嬉しく思っている」とコメント。
WePresentの編集長であるホリー・フレイザーは、パンデミック以降、芸術の保存においてデジタル領域の重要性が増していることを指摘しつつ、この新たな取り組みは若い才能にスポットライトを当てるという点において重要だとしている。
今年夏には「アブラモヴィッチ・メソッド」と題されたデジタルシリーズがWeTransferで公開予定で、9月にはアブラモヴィッチに関する参考資料、アイデア、オブジェクトの集合体である「タイムカプセル」が発表される。アブラモヴィッチの芸術的世界を垣間見ることができるだろう。