新進作家の公募コンクール「FACE2021」が受賞・入選者を発表。1193名の応募者から83名が選出

SOMPO美術財団によって創設され、新進作家の動向を反映する公募コンクール「FACE2021」が、今年の入選者と受賞者を発表した。

魏嘉 sweet potato 2020

 SOMPO美術財団の公益財団法人への移行を機に創設され、新進作家の動向を反映する公募コンクール「FACE2021」が、今年の入選者と受賞者を発表した。

 今回で9回目を迎えた同賞は、「年齢・所属を問わず、真に力のある作品」を公募し、世界に羽ばたく人材の発掘を目的とするもの。今年は、全国各地から幅広い年齢層の1193名の新進作家の応募があった。

 3次の「入選審査」と3次の「賞審査」を経て、グランプリ受賞作品は魏嘉(ウェイ・ジャ)の 《sweet potato》(2020)に決定。賞金300万円が授与される。続く優秀賞は、鈴木玲美《夜は静かに寝たい》(2020)、高見基秀《対岸で燃える家》(2019)、町田帆実《records》(2020)の3名。賞金は各50万円。

 加えて、読売新聞社賞には土井沙織《バイバイフリードリヒ》(2020)が選出。堀元彰、山村仁志、椿玲子、藪前知子の審査員4名による審査員特別賞は、それぞれ山本亜由夢《パライソ》(2020)、内田早紀《鱗粉のゆくえ》(2020)、井上りか子《感触はゆで卵の黄身》(2020)、横山麻衣《Man-made Object》(2020)に贈られた。

 なお、グランプリ受賞作品はSOMPO美術館に収蔵。上記の受賞作品を含む入選作品83点は、2021年2月13日〜3月7日に開催する「FACE展2021」にて展示。グランプリおよび優秀賞の4作家は、2022年に開催予定の12名グループ展「絵画のゆくえ」にも作品を出品する。

 会期中にはこれらの入選作品に加え、観覧者投票による「オーディエンス賞」も選出。新進作家たちによる多彩な表現を会場で目撃してほしい。

編集部

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