金沢に移転・開館の「国立工芸館」、ロゴタイプが決定。UMA / design farmがデザイン
東京国立近代美術館工芸館が2020年夏を目処に石川県金沢市に移転するのに伴い、通称となる「国立工芸館」のロゴタイプが発表された。
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東京・竹橋の東京国立近代美術館工芸館が今年の夏、石川県金沢市に移転し、通称「国立工芸館」として開館する。これを前に、同館のロゴタイプが発表された。
制作を担当したのは、UMA / design farm (代表:原田祐馬)で、国立工芸館のサインとして活用するほか、ポスターやチラシ、封筒、ホームページ等で活用される。
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今回のロゴタイプデザインにあたり、原田は「工」の字に注目。「工」が甲骨文字など含め、古代から変わらない稀有な字のひとつであるとし、以下のようにコメントしている。「『工』という字を丁寧に考えなおすことで、国立工芸館のロゴタイプをつくることができないかと考えるようになりました」「工芸作品をよくみていくと、作者がこのようなものをつくりたいという意思が、手の反復する動きによってかたちづくられていることに気づきま す。また、その反復から生まれたものを自立させる重力を感じることができます。そういった観点から『工芸』らしい字形をつくることができないか試行錯誤し、上下のラインを支える中心の線に重心を感じるエレメントをつけ、シンプルさのなかに力強さとしなやかさをもたせました」。
なお、ロゴタイプと同時にエントランス正面中庭に設置する作品も発表。金子潤による高さ約3メートルの陶磁作品 《Untitled (13-09-04)》(2013)が来館者を迎える。
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国立工芸館は兼六園や金沢21世紀美術館があるエリアに位置し、建築は国の登録有形文化財である「旧陸軍第九師団司令部庁舎」と「旧陸軍金沢偕行社」を活用。重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員の作品約1400点をはじめ、現工芸館が所蔵する美術工芸作品約1900点以上を東京から移転させる。
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