特別展「北斎/HOKUSAI 2020」の開幕が延期に。会期は2021年を予定

東京ミッドタウン・ホールで7月18日~8月30日に開催予定だった特別展「北斎/HOKUSAI 2020」。新型コロナウイルスの影響を受け、その開幕が2021年に延期となった。

葛飾北斎 冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」 山口県立萩美術館・浦上記念館蔵(浦上コレクション)

 葛飾北斎(1760~1849)の生誕260年を記念し、東京ミッドタウン・ホールで7月18日~8月30日に開催予定だった特別展「北斎/HOKUSAI 2020」。新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言を受け、その開幕延期が決定された。

 延期後の会期は2021年を予定しているが、日程は現在調整中。詳細は決定次第、展覧会の公式ウェブサイトで発表される。

 本展は《北斎漫画》の全883ページと、《冨嶽三十六景》全46点、そして《富嶽百景》全102図を通期で展示するこれまでにない展覧会として、大きな注目を集めていた。

葛飾北斎 富嶽百景「不二峰出現」 浦上満蔵

 新型コロナウイルスをめぐっては、とくに海外からの作品借用に影響が大きく、これまでに「ボストン美術館展 芸術×力」(東京都美術館ほか)の中止、パナソニック汐留美術館「ルオーと日本展」ポーラ美術館「モネとマティス」展の展示内容の変更などが発表されている。

 建築家・田根剛が会場デザインを手がけ、凸版印刷による超高精細デジタルアーカイブを用いた没入型の大型デジタル展示も世界初公開となる特別展「北斎/HOKUSAI 2020」。北斎の画業を代表する3作品が集結するまたとない展覧会が、来年には実現されることを願いたい。

建築家・田根剛による展示プラン:デジタル展示  ※イメージは構想段階のもので変更になる場合あり
田根剛による展示プラン:富嶽百景 ※イメージは構想段階のもので変更になる場合あり

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