新型コロナウイルスの影響を受けて、3月28日より休館してきた東京・上野の東京都美術館が、7月1日に再開する。同館が再開すれば、すべての都立美術館が再開したことになる。
東京都美術館では、4月16日〜7月5日の期間で特別展「ボストン美術館展 芸術×力」の開催を予定していたものの、作品輸送の目途が立たないことから開催が中止となっている。7月1日の再開後は、「2020 公募 近美関東美術展」を初めとした公募団体・学校教育展が開催される。
7月23日からは、特別展「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」が予定通り開幕。会期を9月22日まで延長しての開催となる。
開館にあたっての感染症対策としては、来館者全員を対象に非接触型温度計による体温測定を実施。37.5℃以上の発熱や風邪症状、明らかな体調不良が確認された来館者の入場を断る。また、来館の際のマスク着用やアルコール消毒液での手指消毒を呼びかける。
入口は正門及びロビー階エントランスに限定し、東門は閉鎖。入口と出口の導線を分けて来館者の接触を減らし、エレベーターの定員も4名程度までとする。なお、美術情報室は事前の電話予約をすることで利用が可能となる。