京都の路上で感じる、考えるメディア「目を凝らそ」とは? 山城大督と京都文化博物館がディレクション

アーティスト・山城大督が主宰する「センサリー・メディア・ラボラトリー」と、京都文化博物館が共同で運営するプロジェクト「目を凝らそ」のウェブサイトがオープン。現在はコロナ禍でゲストを招いた対話が難しいため、様々な表現者が独自の視点で路上を記録する企画もスタートしている。

「目を凝らそ」ウェブサイトより

 アーティスト・山城大督が主宰する「センサリー・メディア・ラボラトリー」と京都文化博物館が共同で運営するプロジェクト「目を凝らそ」のウェブサイトがローンチされた。

 同プロジェクトのテーマは「京都の路上で感じる、考えるメディア」。様々なゲストを招いて路上を歩きながら対話し、いかにも京都らしい風景ではなく、日常の景色のなかで見えていなかったモノの存在に「目を凝らす」ことを目的とするもの。第一弾では、山城と京都文化博物館学芸員の植田憲司による対話を読むことができる。

「目を凝らそ」ウェブサイトより

 しかし現在は新型コロナウイルスの影響で、ゲストを招いての路上での対話が難しくなっている。そのため、映像作家やアーティストがそれぞれの視点・方法で、2020年4月以降の路上を記録する企画「Diogenes with a Camera」もスタートした。

 現在は、映画監督・柴田剛が都内を移動中の車内から撮影した映像、新宿駅西口周辺を歩いて撮影した映像を公開。またアーティスト・田村友一郎は、京都のとあるラーメン店を拠り所に哲学的な「対話篇」を展開している。なお今後は、リメイクブランド「途中でやめる」の山下陽光、民俗学者の菊地暁によるものが公開されるという。

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