ロンドン、ニューヨーク、香港を中心に世界各地にオフィスを展開し、美術品をはじめとしたオークションを開催している大手オークションハウス、クリスティーズ。同社が、北京に拠点を置く中国の大手オークションハウス、チャイナ・ガーディアン・オークションと提携し、9月に上海で「2020+」と名づけられたオークションと展示会のプログラムを開催する。
クリスティーズは2013年より上海で年間のセールを開催しているが、チャイナ・ガーディアン・オークションは、これまで上海でセールを開催したことはない。今回の「2020+」は、両者の協業による新たなプログラムになるという。
プログラムの詳細は今夏発表予定。専門家チームが協力し、これまでにはないアートを体験するための革新的でユニークな方法を提供するとしている。
今回の提携が新型コロナウイルスの影響によるものだとは、公式発表では触れられていない。しかし、世界中のオークションが延期や中止を余儀なくされるなか、比較的早期に収束に向かった中国が、今後のアート・マーケットでどのような存在感を示すのかを占ううえでも、重要なイベントとなりそうだ。