大手百貨店・伊勢丹が、日本現代美術商協会(以下、CADAN)との協業を発表した。伊勢丹は2019年2月に伊勢丹新宿展メンズ館にギャラリースペース「ART UP」をオープンさせるなど、近年はファッションとアートを掛け合わせた取り組みを積極的に行ってきた。
CADANは、日本の現代美術の発展に寄与することを目的として2015年に設立された非営利の業界団体。国内の現代美術を扱う37のギャラリーで組織される。2月15日と16日には初の主催企画展「CADAN : 現代美術」を東京・天王洲の寺田倉庫B&C HALLで開催するなど、団体としての積極的な活動が増えている。
今回の協業に伴い、伊勢丹新宿店メンズ館では、CADAN所属ギャラリーがキュレーションした作品のポップアップイベント「<CADAN × ISETAN MEN’S> POP UP展」を2月19日より開催。CADANに所属する37のギャラリーのうち、33ギャラリーの所属アーティストの作品を1点ずつ展示する。
小山登美夫ギャラリーからはトム・サックス、ギャラリー小柳からは杉本博司、KOTARO NUKAGAからは松山智一など、各ギャラリーの出品作家も発表。CADANのウェブサイトより確認できる。
伊勢丹を運営する株式会社三越伊勢丹では、3月に日本橋三越本店内に「三越コンテンポラリーギャラリー」をオープンさせることも発表済み。同社の現代アート販売の動きがより加速しそうだ。