没後400年以上を経て、いまもなお愛され続けるイギリスの文豪ウィリアム・シェイクスピア(1564~1616)。そのシェイクスピアがロンドンを去り、故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンで過ごした最期の3年間に焦点を当てる映画『シェイクスピアの庭』が、2020年3月6日よりBunkamura ル・シネマほか全国順次公開される。
本作の監督と主演を務めるのは、 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、舞台はもちろん、映画『ヘンリー五世』『から騒ぎ』『ハムレット』など、数々のシェイクスピア作品と深く関わってきたケネス・ブラナーだ。
今回、解禁された予告編は、断筆し、ロンドンを去ったシェイクスピアが約20年ぶりに故郷に戻るシーンからスタート。一家の主であるシェイクスピアの久々の帰郷に、妻と娘たちが戸惑いを隠せない様子からは、偉大なる作家であるシェイクスピアと家族との溝が感じ取れるだろう。
「この世のすべてを知り尽くす」といわれるシェイクスピアでさえ想像のおよばない、家族それぞれの思いとは何か? 父として、夫として、失われた時間を取り戻していくシェイクスピアと、その家族の再生を描いた本作に注目したい。