村上隆キュレーションの陶芸展第2弾が開催。「もの派」から「スーパーフラット」までの30年を考える

村上隆のキュレーションによる現代陶芸の企画展シリーズ「陶芸・彫刻を考えるきっかけ」の第2弾が開催。李禹煥、菅木志雄、岡﨑乾二郎らの作品を紹介する。会期は8月3日〜30日。

© Lee Ufan © Kishio Suga © Kenjiro Okazaki © Katsuhiko HIBINO

 現代日本を代表するアーティストのひとりとして、日本の伝統絵画から現代のポップカルチャーまでを取り入れた作品で知られる村上隆。陶芸のコレクターでもあり、現代陶芸のギャラリー「Oz Zingaro」の運営や、日本の陶芸の海外アートシーンへの紹介なども行ってきた。

 2016年には、横浜美術館で陶芸をはじめとする約400点のコレクションを展示する「村上隆のスーパーフラット・コレクション」展を開催。また、今年、十和田市現代美術館で開かれた「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」展では、陶芸の世界から日本の価値と美のありようの関わりを汲み上げる独自の陶芸史を示した。

 本展は、村上のキュレーションにより、彫刻としての陶芸の可能性を探る展覧会シリーズ「陶芸・彫刻を考えるきっかけ」の第2弾。「もの派」を代表する李禹煥、菅木志雄をはじめ、岡﨑乾二郎、日比野克彦、中原浩大、安藤雅信、坂田和實の7名の作品を紹介する。

 1970年代の「もの派」から、村上が「スーパーフラット」を提唱するまで、無数のムーブメントが生まれては消えていった30年間の日本の美術史を、陶芸との関わりのなかから編み直すことを試みる。

編集部

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