日本広告写真の先駆者・金丸重嶺、日大で初の回顧展

日本の広告写真の先駆者・金丸重嶺(かなまる・しげね)の没後40年を記念した展覧会が、日本大学芸術学部芸術資料館で2月18日より開催される。

金丸重嶺 満州アルバム「安東・大興 / 大連・鞍山・四平街」より 1933 

日本の広告写真の先駆者であり、昭和初期にはヨーロッパの新興写真を国内に紹介した金丸重嶺(1900-77)。26年に、日本初の商業写真専門スタジオである「金鈴社」を鈴木八郎とともに設立。39年には日本大学芸術学部写真学科の初代主任となり、後進を育てるなど、日本写真界へ多大な貢献をもたらした。

没後40年を記念した本展では、これまで広く知られることのなかった金丸の写真家としての活動を、数々の資料で振り返る。

展示は、広告写真やスナップ写真、33年の満州での写真や、36年に開催されたベルリンオリンピック取材写真、また国策宣伝写真といった、初公開資料を含む約100点で構成される。作品は、当時の刊行物やオリジナルプリント、現存するネガフィルムからのニュープリントによって公開。今回が、金丸の作品を一堂で鑑賞できる初めての機会となっている。

金丸重嶺 ベルリンオリンピック開会式(欧州撮影ネガより) 1936

編集部

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