今週開幕
September JAM 奈良美智「一曲で一枚! ーライブの中で描いた絵たち」(はじまりの美術館)
福島・猪苗代のはじまりの美術館で、September JAM 奈良美智「一曲で一枚!―ライブの中で描いた絵たち」が開催されている。会期は9月21日〜11月3日。

本展は、猪苗代町を舞台に開催される総合芸術祭「September JAM」の一環として行われるもの。奈良美智が「オハラ☆ブレイク」などのライブイベントで、音楽とともに手がけてきたライブドローイングを中心に紹介する。リハーサルを行わず、その場の空気や演奏に呼応しながら、一曲のうちに一枚の作品を描き上げるという奈良の即興的な制作に焦点を当てる。
奈良はこれまで、猪苗代をはじめ全国各地でライブドローイングを行ってきた。本展では、そうした作品を通して、音楽と美術というジャンルを横断しながら生まれる表現を紹介。猪苗代の風景や音楽、その場に集う人々とともに生み出されてきた作品から、奈良の創作とこの土地との関わりをたどる。
なお、September JAMは東日本大震災から15年を迎える2026年に初開催される芸術祭で、猪苗代町内の複数会場に作品を展開。はじまりの美術館では奈良美智の展示が行われるほか、町内では相川勝、浅井健一、淺井裕介、のん、マイケル・ケンナ、松岡亮、箭内道彦らの作品も紹介される。
会期:2026年9月21日~2026年11月3日
会場:はじまりの美術館
住所:福島県耶麻郡猪苗代町4873
電話番号:0242-62-3454
開館時間: 10:00~18:00
休館日:火 ※9月22日、11月3日は開館、9月24日は振替休館
料金:一般 1800 円 / 高校生 1000円 / 15歳以下無料
開館50周年記念「アルベール・マルケ展」(SOMPO美術館)
東京・新宿のSOMPO美術館で「アルベール・マルケ展」が開催される。会期は9月22日〜12月13日。

アルベール・マルケ(1875〜1947)はフランス・ボルドー生まれ。母に伴われパリへ移住した。国立装飾美術学校で学んだのち、1892年にアンリ・マティスと出会い、翌年ギュスターヴ・モロー教室に入学。90年代の終わりからマティスとともに大胆な色彩による作風を展開し、のちにフォーヴィスムと呼ばれる活動に加わった。その後、独特な灰色をはじめとする中間色を用いた風景画を描くようになり、マティスからは「我らの北斎」と称された。
本展は、同館の開館50周年を記念して開催される、日本におけるマルケの35年ぶりの回顧展となる。作家ゆかりの重要なパブリックコレクション、日本の主要美術館、日仏の個人所蔵家から厳選された作品約90点を展示し、初期から晩年に至る画風の変遷をたどる。
会場では、マティスらと展開したフォーヴィスムの作風から、中間色のトーンの対比によって描いた風景画を展覧。「マルケのグリ(灰色)」と呼ばれる独特な灰色の使い方や、パリの自宅から眺めたセーヌ、南仏やアルジェなど旅先で出会った水辺の情景を紹介する。
会期:2026年9月22日~12月13日
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(金は〜20:00) ※入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし10月12日、11月23日は開館)、9月24日、10月13日、11月24日
観覧料:一般 2000円 / 25歳以下 1200円 / 高校生以下 無料
国立民族学博物館特別展・令和8年度アイヌ工芸品展「沙流川に生きる ——サルンクㇽの近代 Nupursar kotan ta: sinrit orwano tan te pakno」(国立民族学博物館)
大阪・吹田の国立民族学博物館で、特別展・令和8年度アイヌ工芸品展「沙流川に生きる サルンクルの近代」が開催される。会期は9月25日〜12月15日。

本展が焦点を当てるのは、日高山脈に源を発し太平洋へと注ぐ沙流川の流域で暮らしてきたアイヌ民族だ。この地域では古くから多くのアイヌ民族が生活し、近代以降の急激な社会の変化のなかでも、その歴史や文化が受け継がれてきた。展覧会では、沙流川流域で収集された工芸品をはじめ、写真や文書、子孫の言葉などを通して、先祖の時代から現在までを生きてきた人々の姿を紹介する。
なかでも、平村ペンリウク(1833〜1903)、二谷国松(1888〜1960)、菅野茂(1926〜2006)、貝澤守幸(1935〜1977)という4人に着目。二谷国松が着用した衣服や、熊送りの祭場で撮影された写真、木彫を手がける貝澤守幸の姿とその作品など、個々の人物にまつわる資料を取り上げる。工芸品を単独の造形物として見るだけではなく、それらを生み出し、使い、伝えてきた人々の営みとともに、沙流川流域におけるアイヌ民族の近代をたどる展覧会となる。
会期:2026年9月25日~12月15日
会場:国立民族学博物館 特別展示
住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館30分前まで
休館日:水 ※ただし、水曜日が祝日の場合は翌平日
観覧料:一般1200円 / 大学生600円 / 高校生以下無料
秋季特別展「百済寺と近江の仏教美術―百済寺秘仏公開によせて―」(MIHO MUSEUM)
滋賀・MIHO MUSEUMで、2026年秋季特別展「百済寺と近江の仏教美術―百済寺秘仏公開によせて―」が開催される。会期は9月26日〜12月6日。

滋賀県東近江市、鈴鹿山脈の西麓に位置する百済寺は、湖東三山のひとつに数えられる古刹。聖徳太子による創建と伝わり、中世には有力な天台寺院として多くの子院を従えた。ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスがその壮麗な姿を「地上の天国」と記した一方、天正年間には織田信長によって焼き討ちに遭うなど、火災と復興を重ねてきた歴史を持つ。
本展では、本堂の保存修理にともない、百済寺の秘仏である本尊《木造十一面観音立像》(8世紀)を寺外で初公開。同像は近年の調査によって8世紀後半までに造像されたことが明らかとなったもので、古代近江における寺院文化を伝える重要な作例となる。
会場ではこのほか、《金銅誕生釈迦仏立像》(8世紀)、《金銅弥勒半跏像》(8世紀)、《金銅唐草文磬》(12世紀)、《信楽焼桧垣文壺》(15世紀)、《絹本著色黄不動尊像》(14世紀)など、百済寺の寺宝と近江各地に伝わる仏教美術を紹介。古代寺院や金銅仏、天台宗との関係、出土遺物、絵画、中・近世史料、近江の木彫仏などを通して、百済寺の歩みと近江に育まれた仏教文化をたどる。
会場:MIHO MUSEUM
住所:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
会期:2026年9月26日〜12月6日
開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館1時間前まで
休館日:月(祝日の場合は翌平日)
料金:一般1300円 / 大学・高校生1000円 / 中学生以下無料



















