昨年、アート・バーゼルがパリで立ち上げた新しいアートフェア「Paris+ par Art Basel」は、イギリスの老舗アートフェア「フリーズ」から多くの脚光を奪ったと言っても過言ではない。
イギリスのEU離脱(ブレグジット)に伴い、ヨーロッパのアートの中心地としてのロンドンの地位はパリに脅かされつつある。デイヴィッド・ツヴィルナーやガゴシアンなどのメガギャラリーはここ数年、ロンドンのスペースに加え、パリにもギャラリーを新たにオープンまたは拡張している。
こうした背景のもと、フリーズが2003年に立ち上げた「フリーズ・ロンドン」が20周年の開催を迎えた。
今年のフリーズ・ロンドンには40ヶ国から160のギャラリーが参加。同時にリージェンツ・パークで開催されているフリーズ・マスターズは第11回目を迎え、130以上のギャラリーが集まっている。2つのフェアでは、約300のギャラリーによる様々な年代やジャンルの作品を楽しむことができる。