今週末に見たい展覧会ベスト10。中西夏之から「ピカソ meets ポール・スミス」、LABUBUまで【2/3ページ】

「中央アジアの手仕事 ―華麗なる刺繍とジュエリー 広島県立美術館コレクションより―」(渋谷区立松濤美術館

女性用被衣(チルピ) テケ族、トルクメン人 19世紀 広島県立美術館蔵

 渋谷区立松濤美術館で「中央アジアの手仕事 ―華麗なる刺繍とジュエリー 広島県立美術館コレクションより―」が6月14日に閉幕する。

 シルクロード上に位置する中央アジアでは、多様な文化が生み出された。ウズベク人などに伝わる刺繍布「スザニ」や衣装は、文様と色づかいに特徴があるいっぽうで、遊牧生活を送っていた人が多いトルクメンは、重量感のある銀製の装身具で身を飾る習慣をつくり出した。本展は、広島県立美術館のコレクションより、中央アジア諸国の伝統的な生活や工芸品を楽しめる機会だ。

会期:2026年4月11日~6月14日
会場:渋谷区立松濤美術館
住所:東京都渋谷区松濤2-14-14
電話番号:03-3465-9421
開館時間10:00~18:00(金~20:00)※入館は閉館30分前まで
料金:一般 1000円 / 大学生 800円 / 高校生、60歳以上 500円 / 小学・中学生 100円

「歌川広重『名所江戸百景』最後の挑戦」(太田記念美術館

歌川広重 名所江戸百景 深川洲崎十万坪 (前期)

 太田記念美術館で、「歌川広重『名所江戸百景』 最後の挑戦」が6月14日まで開催されている。

 歌川広重(1797〜1859)は、江戸時代後期に名所絵で一世を風靡し、生涯にわたって第一線で活躍し続けた絵師として知られている。とくに還暦を迎えてから62歳で没するまでの3年間に手がけられた「名所江戸百景」は、広重の最晩年に描かれ、生涯最大の作品数を誇るシリーズとして知られている。

 本展では、「名所江戸百景」シリーズ全120点を約8年ぶりに一挙公開。初代広重が手掛けた118図に、二代広重が描いた1図、および目録を加えた全120点を前後期に分けて展示する。手前に極端に大きなモチーフを配した「近像型構図」をはじめ、トリミングや俯瞰視点を駆使した革新的でデザイン性の高い画面に注目。また、王子や目黒、郊外などの新たな名所の開拓や、黒船来航後の御台場建設の影響を受けた御殿山の姿など、幕末の社会状況を反映させた表現についても紹介されている。

会期:2026年4月15日~6月14日
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:30~17:30※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1200円 / 大高生 800円 / 中学生以下 無料

「中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」(国立国際美術館

イーゼルに載せられて展示された絵画。左から《4ツの始まり-2001-Ⅲ》(2001)、《R・R・W―4ツの始まり-2001-Ⅱ》(2002)、《4ツの始まり-2001-Ⅳ》(2001)、《4ツの始まり-2001-Ⅰ》(2001)

 国立国際美術館で、特別展「中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」が6月14日に閉幕する。レポート記事はこちら

 中西夏之(1935〜2016)は、絵画という営みを根底から問い直し、具象や抽象といった既存の枠組みに収まらない作品を生み出した。1960年代前半には前衛美術家集団「ハイレッド・センター」の一員として数々のイベントを繰り広げ、その後、舞踏家・土方巽との出会いをきっかけに本格的な絵画への回帰を果たした経歴を持つ。オレンジや黄緑、紫の色を多用し、異様に柄の長い筆を用いて描く手法など、独自の絵画理念を実践した。

 本展では、中西の半世紀以上にわたる制作の軌跡を振り返り、その絵画理念と実践を紹介。没後10年の節目に開催される本展では、中西が残した「緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」という言葉を軸に、作品が投げかけた問いを知る機会だ。

会期:2026年3月14日〜6月14日
会場:国立国際美術館 地下3階展示室
住所:大阪市北区中之島4-2-55
電話番号:06-6447-4680
開館時間:10:00〜17:00(金〜20:00) ※入場は閉館の30 分前まで
料金:一般 1500 円 / 大学生900円 / 高校生以下・18 歳未満・心身に障がいのある方とその付添者1名無料