EXHIBITIONS

民具ラボ・企画展

蒐集がアートになるとき

 京都にある京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで、民具ラボ・企画展「蒐集がアートになるとき」が開催される。会期は7月25日〜8月23日。

 秋田生まれの収集家・油谷満夫は、約70年にわたり、庶民の暮らしに関わるあらゆるモノを集め続けてきた。その数は50万点を超えるとも言われ、収集物には名もなき人々の生活の痕跡や、地域に刻まれた記憶が蓄積されている。

 近年、全国の博物館や資料館では収蔵庫不足が深刻化し、民俗資料や生活資料の整理・廃棄が課題となっている。いっぽうで、何を残し、何を手放すのかを判断する基準は明確ではなく、時代や社会の変化とともに資料の価値も変化する。

 本展では、油谷の収集人生に注目するとともに、その膨大な収集物を起点に、アーティストや研究者が新たな解釈や表現を展開する。民具、美術、アーカイブという異なる領域が交差するなかで、「収集されたモノはアートになりえるのか」という問いを提示する。また、保存か廃棄かという二項対立を超え、活用や再解釈を通じて資料の可能性を探り、文化資源の未来とミュージアムのあり方を取り上げる。