森村泰昌の「秘密」を語る。北加賀屋のモリムラ@ミュージアムで大阪中之島美術館の関連展「森村泰昌 BEKKAN」が開催へ【2/2ページ】

原寸大の浄瑠璃船(屋形船)も

 もうひとつの目玉は、大正・昭和期の女性画家・木谷千種による《浄瑠璃船》(1926)を題材にした新作の撮影舞台裏の展示だ。中之島美術館で完成作が披露される新作《境界線上の舟遊び(「浄瑠璃船」のために)》の制作において、森村は原寸大の「浄瑠璃船(屋形船)」を実際に製作し、水上に設置して撮影を行った 。

新作 《境界線上の舟遊び(「浄瑠璃船」のために)》メイキング

 本展では、この撮影で使用された実物の屋形船や、緻密な計算のもとに再現された着物・小道具などの衣装を展示 。さらに、制作過程でのリサーチや、そこから派生した森村流のバリエーション作品の展開など、新作が誕生するまでの思考の足跡を「標本室」のような空間で見ることができる。

 大阪中之島美術館とM@M、2つの会場を往還することで、森村泰昌による「驚異の部屋」の全貌と、その新しい挑戦の鍵が鮮明に浮かび上がるだろう。

編集部

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