パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンが9月に再開。シンディ・シャーマンの大規模回顧展も開幕

新型コロナウイルスの影響により休館が続いていた、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンが9月23日に再開する。再開に伴い、4月2日より予定していたシンディ・シャーマン「回顧展(1975-2020)」も、会期を2020年9月23日〜2021年1月3日に変更して開催する。

シンディ・シャーマン Untitled #582 2016 Dye sublimation metal print 137.2×178.4cm Courtesy of the Artist and Metro Pictures, New York (c)2019 Cindy Sherman

 新型コロナウイルスの影響により休館が続いていた、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンが9月23日に再開する。  

 再開にあたっては、本来4月2日より開催を予定していたシンディ・シャーマンの展覧会「回顧展(1975-2020)」も開幕。また、シャーマンの協力のもと、フォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションから厳選した世界各国のアーティストの作品を展示する「Crossing views(交錯する視点)」も同時に開催される。会期は2020年9月23日〜2021年1月3日に変更された。

 シンディ・シャーマンは1954年アメリカ生まれ。自身を被写体としたセルフ・ポートレートで知られており、代表的なシリーズに1950〜60年代の映画女優に扮した「Untitled film stills」(1977〜1980)がある。2016年には高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)を受賞している。

 「回顧展(1975-2020)」では、1975年〜2020年までにシャーマンが手がけた170作品、300点以上を展示。代表作の展示とともに、2010年代初期の作品や、男性の姿やカップルをとらえたの姿をとらえた新シリーズ、そして未発表の作品にもスポットを当てる。

 同時開催のコレクション展「Crossing Views」では、シャーマンの協力のもとフォンダシオン所蔵のコレクションから作品を厳選して展示する。クリスチャン・ボルタンスキー、ルイーズ・ブルジョワ、ダミアン・ハースト、ピエール・ユイグ、ヴォルフガング・ティルマンス、アンディ・ウォーホルらの作品約60点を紹介し、シャーマンの作品と呼応させる。

 なお、開館にあたっての新型コロナウイルス対策としては、フランス政府の公衆衛生勧告に厳密に従う対策が講じられる。

編集部

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