青木淳+リチャード・タトルの二人展「ほぼ空」が東京オペラシティで開催。互いの領域を横断し場をつくる【2/2ページ】

 本展は、タトルの美術作品と青木の建築が持つ、互いの領域を横断する親和性に着目して企画されるもの。「光」と「空気」という、いずれも世界を満たす要素に喩えられる両者のアプローチを重ね合わせ、開放的で愉快な空間を立ち上げることが試みられる予定。東京オペラシティアートギャラリーの空間の潜在力を、美術と建築の双方向から引き出すことが大きな見どころとなりそうだ。

「青木淳+リチャード・タトル」展覧会プラン 2025

 なお、本展と同時に「青木淳が選ぶコレクション|収蔵品展087 寺田コレクションより(仮)」も開催予定。青木のキュレーションによる同館コレレクション展で、建築と美術を架橋するように、新たな視点と空間との関わりのなかで、全展示室がゆるやかにつながるように展示が構成される予定だ。

野又穣 崇高なる空 II-5 1991