「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」(国立新美術館)

東京・六本木の国立新美術館で、1989~2010年のあいだに生まれた日本の美術表現を多視点的に俯瞰することを試みる展覧会「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」が、12月8日までの開催となっている。同展は、国立新美術館と、アジア地域におけるパートナー美術館である香港のM+との協働キュレーションにより開催されるものであり、キュラトリアル・ディレクターをドリアン・チョン(M+アーティスティック・ディレクター、チーフ・キュレーター)が、キュレーターをイザベラ・タム(M+ビジュアル・アート部門キュレーター)、尹志慧(国立新美術館主任研究員)が務める。
1989年の日本では、昭和天皇の崩御によって平成がスタート。また海外では、冷戦体制が終わり、さらにはベルリンの壁が崩壊するなどといった節目の年であり、人やものが行き来するグローバル化の始まりとも言えるような新時代が到来した。同展では、東日本大震災が発生した2011年より前までをひと時代ととらえ、日本国内のアーティストや、同時代の日本に影響を受けた海外アーティストらを取り上げることで、この変化に富んだ時代を見つめ直すことを試みている。会場レポートはこちら。
会期:2025年9月3日〜12月8日
会場:国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜18:00(金土~20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火
料金:一般 2000円 / 大学生 1000円 / 高校生 500円 / 中学生以下 無料
特別展「舟と人類―アジア・オセアニアの海の暮らし」(国立民族学博物館)

大阪・万博記念公園内にある国立民族学博物館で開催中の特別展「舟と人類―アジア・オセアニアの海の暮らし」は、12月9日に閉幕する。
長い人類史において、舟が登場したのはいつ頃か? その出現と本格的な利用は、ホモ・サピエンス以降に始まったことだとされている。本展では、同館が所蔵してきたアジアやオセアニアの海域世界における多様な舟や関連資料を全11章にわたって紹介。人類学/考古学的な視点を踏まえながら、人々の移動や暮らしの文化について焦点を当てるものとなっている。会場レポートはこちら。
会期:2025年9月4日〜12月9日
会場:国立民族学博物館
住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1
電話番号:06-6876-2151
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:水
料金:一般 1200円 / 大学生 600円 / 高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方および付添者1名 無料



















