「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」(シャネル・ネクサス・ホール)

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催中の展覧会「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」は、12月7日まで開催されている。
本展は、長谷川祐子が主宰する「Hasegawa Curation Lab.」とのコラボレーションのもと、次世代を担う若手キュレーターを起用する展覧会の第2弾。キュレーションはキュラトリアル・コレクティブ「HB.」の共同代表である三宅敦大が担う。参加するのは、リスボンを拠点に活動するアーティスト、ソフィア クレスポ(Sofia Crespo)と、クレスポがフェイレカン カークブライド マコーミックとともにアーティスト・デュオとして活動するエンタングルド アザーズ(Entangled Others)だ。
本展では、海中2000メートル以深の世界を探る《liquid strata: argomorphs》(2025)、湧昇という地球規模の現象とAIの視覚言語を結びつけた《specious upwellings》(2022-24)、遺伝情報とデジタルデータの構造を重ねた《self-contained》(2023-24)、植物学と写真の歴史から着想を得た《temporally uncaptured》(2023-24)、「存在しなかった自然史の本」をコンセプトにした《artificial natural history》(2020-25)の5シリーズが紹介されている。インタビューはこちら。
会期:2025年10月4日〜12月7日
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
開館時間:11:00〜19:00 ※入場は18:30まで
料金:無料
「徳川美術館開館90周年記念特別展 国宝 源氏物語絵巻」(徳川美術館)

愛知県名古屋市の徳川美術館が開館90周年を記念し、平安時代に描かれた現存最古の物語絵巻である国宝「源氏物語絵巻」を10年ぶりに全点一挙公開している。こちらも12月7日まで。
本展では、徳川美術館の所蔵作品のみならず、五島美術館、書芸文化院、そして個人のものを含む巻子装(かんすそう)、額装、断簡によって、10年ぶりに、国宝「源氏物語絵巻」が一挙に展覧。とくに徳川本は平成24年から令和元年にかけての修理によって額装から巻子装となっており、それらが一斉に公開されるのはこれが初めて。つまり、巻子装(徳川本)と額装(五島本)という異なる姿の国宝を同時に鑑賞できる機会となっている。会場レポートはこちら。
会期:2025年11月15日~12月7日
会場:徳川美術館
住所:名古屋市東区徳川町1017
電話番号:052-935-6262(月曜日を除く10:00~17:00)
開館時間:10:00~17:00 ※最終入館は15:30
休館日:月
料金:一般 1600円 / 高校・大学生 800円 / 小・中学生 500円
特別展「⺠藝誕生100年―京都が紡いだ日常の美」(京都市京セラ美術館)

展覧会「⺠藝誕生100年―京都が紡いだ日常の美」が、京都市京セラ美術館で12月7日まで開催されている。
思想家の柳宗悦(1889~1961)、陶工の河井寬次郎(1890~1966)、濱田庄司(1894~1978)が京都に集うことで始まった「民藝」運動。江戸時代後期に木喰上人の手によって掘られた「木喰仏(もくじきぶつ)」の調査旅行をするなかで議論を深め、1925年「民衆的なる工芸=民藝」という言葉が生まれた。本展は、この「民藝」という言葉が誕生して100年を迎えるにあたり開催されている。
会期:2025年9月13日~12月7日
会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊1階
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、祝日の場合は開館)
料金:一般 2000円 / 大学・高校生 1500円 / 中学生以下無料



















