士郎正宗の同名マンがを原作とする、長編アニメ映画の金字塔『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(監督:押井守)。同作と正式にコラボレーションしたアーティスト・草野絵美の個展「EGO in the Shell: Ghost Interrogation」が、ニューヨークのギャラリー「Offline」で開催される。ゲストキュレーターは、金沢21世紀美術館 主任学芸員、角川武蔵野ミュージアム チーフキュレーターを経て、現在は京都芸術大学教員、先端領域ELSI 研究所分子ロボット倫理委員を務める高橋洋介。

草野はAIなどの新技術を取り入れ、ノスタルジア、ポップカルチャー、集合的記憶を主題に作品を制作してきた。作品は、M+(香港)、サーチ・ギャラリー(ロンドン)、グラン・パレ・イマーシフ(パリ)、フランシスコ・カロリヌム美術館(リンツ)、金沢21世紀美術館などで展示されてきた。また今年に入って世界経済フォーラムにより「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出されている。
本展は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の世界観からヒントを得たもので、ロウアー・マンハッタンのギャラリー空間を、記憶・監視・アイデンティティが交差する「場」へと変容。AIによる虚構の幼少期を描く映像作品群、『攻殻機動隊』の世界が加速し続けた未来像を探る作品群、そしてCRTモニター彫刻やホログラム取調室体験といった没入型インスタレーションが絡み合う空間が構築されるという。
- 1
- 2























