今週末に見たい展覧会ベスト10。国立新美術館の「時代のプリズム」から、みんぱくの「舟と人類」まで【2/3ページ】

「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」(日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール)

展示風景より

 ⽇本橋髙島屋S.C. 本館の8階ホールで開催中の「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」が9月7日までの会期となっている。

 スティグ・リンドベリ(1916〜82)は、スウェーデンの陶芸家・デザイナー。1937年に磁器メーカー、グスタフスベリ社にデザイナーとして入社し、機能性とは何か、また調和や美とは何かを追求し、独創的なアイデアを活かして新しい表現⽅法に挑戦してきた。リンドベリが生み出したデザインは、没後40年以上を経たいまでも、同社を代表する商品として⼈気を集めている。本展はこのリンドベリの仕事を10章構成で包括的に紹介するものだ。会場レポートはこちら

会期:2025年8月21日~9月7日
会場:⽇本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール
住所:東京都中央区日本橋2-4-1 
開館時間:10:30~19:00(閉場は〜19:30) ※9月7日は〜17:30(閉場は〜18:00)
休館日:会期中無休 
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料

「時をかける名刀」(徳川美術館

「第二部 刀剣」展示風景より、長船長義《刀 銘 本作長義》 重要文化財 撮影=編集部

 名古屋にある徳川美術館で、同館が所蔵する日本刀コレクションを公開する夏季特別展「時をかける名刀」が9月7日まで開催されている。

 徳川美術館は尾張徳川家伝来の日本刀を約700振所蔵しており、美術館が所蔵する刀剣数としては最大を誇る。うち、国宝10振、重要文化財19振、重要美術品23振、名物刀剣(固有名称を付けられた刀剣)23振が含まれている。

 本展は、徳川美術館と蓬左文庫の開館90周年を記念して開催される特別展であり、同館が所蔵する刀剣・刀装を中心に、その作品の持つ物語に注目しながら紹介するものとなっている。会場レポートはこちら

会期:[前期]6月14日~7月27日 /[後期]7月29日~9月7日
会場:徳川美術館
住所:名古屋市東区徳川町1017
電話番号:052-935-6262
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月
料金:一般 1600円 / 大学・高校生 800円 / 小中学生 500円 

「究極の国宝 大鎧展─日本の工芸技術の粋を集めた甲冑の美の世界─」(春日大社)

展示風景より、左:春日大社所 国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)【通期展示】、右:櫛引八幡宮所蔵国宝 赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)【通期展示】

 奈良にある世界遺産・春日大社の国宝殿で開催されている特別展「究極の国宝 大鎧展─日本の工芸技術の粋を集めた甲冑の美の世界─」も9月7日までとなっている。

 本展は、国宝指定された甲冑類18点中9点が一堂に会するという異例の展示。なかでも、豪華な飾金物をあしらい、「国宝大鎧の双璧」として知られている二領の大鎧が史上初めて並列展示されるという、大変貴重な機会となっている。会場レポートはこちら

会期:2025年7月5日~9月7日
会場:春日大社国宝殿
住所:奈良県奈良市春日野町160
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:なし
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1200円 / 中学・小学生 500円