「草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」(京都市京セラ美術館)

京都市京セラ美術館にて、「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」展が開催中だ。会期は9月7日まで。
京都で草間彌生の個展が開催されるのは、2005年の京都国立近代美術館以来、約20年ぶりであり、また京都市京セラ美術館(旧・京都市美術館)においては、90年以上にわたるその歴史のなかで初の個展開催となる。
本展は、世界最大級の草間コレクションを誇る松本市美術館が所蔵する版画作品に、作家蔵の作品を加えた約330点を、前後期に分けて紹介するものである。草間が長年にわたり手がけてきた版画芸術の全貌が展観される機会となっている。会場レポートはこちら。
会期:2025年4月25日~9月7日
会場:京都市京セラ美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
電話番号:075-771-4334
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 2200円 / 大学・高校生 1400円 / 中・小学生 600円
今週開幕
「『白樺』 日本における西洋美術の導入と広がり」(茅ヶ崎市美術館)

武者小路実篤や志賀直哉ら学習院同窓を中心に、1910年から23年まで刊行された雑誌『白樺』。その展覧会「『白樺』 日本における西洋美術の導入と広がり」がスタートした。
明治から大正にかけての日本は西洋から多様な文化や価値観・思想が流入し、印刷技術も飛躍的な発展を遂げた時代であり、多彩な雑誌が次々と生まれた。そのなかで『白樺』は、実篤や直哉ら自身の小説や批評を発表する場であると同時に、レンブラント・ファン・レインやジョルジュ・ルオーといった西洋の画家や作品を図版や評論を通して紹介。その芸術表現の背景にある精神性にも焦点を当てた点が大きな特徴だ。
本展は、小説家でありながら美術へも強い関心を抱き自身も絵筆を取っていた実篤と、『白樺』の表紙を多く手がけた岸田劉生にそれぞれ焦点を当て、近代日本における西洋美術受容の一側面を探るものとなっている。
会期:2025年9月2日〜11月9日
会場:茅ヶ崎市美術館
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月(9月15日、10月13日、11月3日は開館)、9月16日、10月14日、11月4日
料金:一般 800円 / 大学生 600円 / 市内在住65歳以上 400円
「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」(国立新美術館)

東京・六本木の国立新美術館で「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」が開催中だ。
昭和が終わり、平成の始まった1989年から2010年は、冷戦体制が終わり、人、ものが行き来するグローバル化の始まりによって、国際的な対話が大いに促進された時期と言える。本展は、国立新美術館はアジア地域におけるパートナー美術館、香港のM+との協働キュレーションにより、この変化に富んだ時代を見つめ直すことを試みるものとなっている。会場レポートはこちら。
会期:2025年9月3日〜12月8日
会場:国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜18:00(金土~20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火(ただし、9月23日は開館)、9月24日
料金:一般 2000円 / 大学生 1000円 / 高校生 500円 / 中学生以下 無料
特別展「舟と人類―アジア・オセアニアの海の暮らし」(国立民族学博物館)

大阪・吹田にある国立民族学博物館で、特別展「舟と人類―アジア・オセアニアの海の暮らし」がスタートした。会期は12月9日まで。
人類史において舟やカヌーの出現とその本格的な利用は、私たちホモ・サピエンス以降だと言われている。本展では、人類史的な視点もふまえつつ、同館が所蔵してきたアジアやオセアニアの海域世界における多様な舟を紹介。さらに、人々が舟を使ってどのように暮らしてきたのかにも注目し、舟の建造、推進、漁撈や交易における利用、そしてあの世とこの世を行き来する精神世界における舟の役割についても考察している。会場レポートはこちら。
会期:2025年9月4日〜12月9日
会場:国立民族学博物館 特別展示館
住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:水、年末年始
料金:一般 1200円 / 大学生 600円 / 高校生以下無料



















