11月15日〜2026年3月8日には企画展「ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」も開催。本展は日本文学者・ドナルド・キーン(1922~2019)の足跡をたどる展覧会だ。10代でアーサー・ウエーリ訳『源氏物語』と日本思想史を教える角田柳作と運命的に出会い、日本や日本文化への深い関心を抱いたキーン。本展は、開館30周年の世田谷文学館において、ドナルド・キーンの偉業とともに、あらためて「日本文学」の魅力をひも解くものとなる。

後期コレクション展「世田谷線・100年間のものがたり」は、東急世田谷線沿線に焦点を当てる展覧会だ。同線沿線は、これまで多くの作家たちが暮らし、また作品の舞台ともなった。林芙美子は世田谷線開業と同じ1925年に三軒茶屋駅からほど近い長屋に越し、「放浪記」にそこでの日々を綴り竹久夢二は1924年に松原に自宅兼アトリエを建て、翌年初めて家の前を電車が通った日の情景を「出帆」に描いた。本展では、世田谷線開業から2025年までの100年のあいだ、この沿線で紡がれた物語を、作家たちのエピソードも交えながら紹介する。




















