東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で、特別展「2025 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展」が開催される。会期は7月15日〜8月27日。
「亀倉雄策賞」は、世界のデザイン界に広く影響を与えたグラフィックデザイナー・亀倉雄策(1915〜97)の業績をたたえ、その領域のさらなる発展をめざし1999年に創設された賞だ。毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品のなかから、もっとも優れた作品とその制作者に対して贈られるもので、第27回となる今回は、アートディレクター・グラフィックデザイナーの林規章による教育機関の学生募集ポスター「女子美術大学大学院/3年次編入/短大専攻科 学生募集」が選ばれた。
この受賞作は、女子美術大学・大学院の学生募集のために、20年前より毎年制作されてきたポスターシリーズの最新作。JOSHIBIの「J」の形をモチーフに様々な表現が試みられてきたもので、「一貫して独自の幾何学的なスタイルを続けながら、その中で表現を研ぎ澄ませてきた」「女子美という軸を持ちながら、個性の輝きを失わずに、シンボリックな抽象性が発揮されている」「安定した造形力とキャラクター感に加え、毎年新鮮さがある」といった点が高く評価された。

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