デザインアーカイヴ「JAPAN Design Resource Database(DESIGN デザイン design)」がウェブ上で公開。デザイン資源を共有するためのハブに

全国のミュージアムや研究施設と連携し、地域ごとのデザインアーカイヴをウェブサイトで一元的に集約・公開することを目指す「JAPAN Design Resource Database(DESIGN デザイン design)」が今月公開された。

「DESIGN デザイン design」公式ウェブサイトより(https://designdesigndesign.go.jp/)

 全国のミュージアムや研究施設と連携し、地域ごとのデザインアーカイヴをウェブサイトで一元的に集約・公開することを目指す「JAPAN Design Resource Database(DESIGN デザイン design)」が今月公開された。

 これは、経済産業省による「我が国企業のデザイン資源を活用した海外展開促進事業」の一環として実施された実証研究プロジェクトで、日本における「国立デザインミュージアムの設立」の議論の流れをも汲むものでもある。全国のミュージアムや研究所、企業が所有するデザイン資源や3Dスキャンデータを活用できるかたちで整備し、ウェブ上でネットワーキング・データベース化することで、「コンテンツ産業への展開」「教育分野での利活用」「デジタルデザインミュージアムへの展開」「リプロダクトによる活用」などを期待するものとなっている。

 現在このウェブ上に掲載されているのは、40弱のデザイン資源のデータベースと13つの3Dスキャンデータのほか、デザインアーカイブ事例、有識者によるインタビューなど。今後は、協力施設を増やしながらデータの更新を図り、将来的には民間自走を目指していくという。そのいっぽうで、継続するための人材と予算の不足が現状の課題にもなっている。

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