福田美術館と嵯峨嵐山文華館で「万博・日本画繚乱ー北斎、大観、そして翠石ー」が開催。かつての万博出展画家たちの名作を紹介【2/4ページ】

 1900年のパリ万国博覧会では、日本画家として唯一金牌を獲得した大橋翠石をはじめ、橋本雅邦横山大観竹内栖鳳上村松園らが日本の威信をかけて意欲的に制作し、賞に輝いた。しかし多くの場合、それらは外貨獲得のために万博を開催した国でそのまま販売。現存しているものはほとんどあないが、本展はこうした画家たちの代表作に宿っていたであろう熱情と画技を紹介するものだ。

大橋翠石 瑞祥 1935〜43 福田美術館蔵 通期展示
上村松園 人形遣之図 20世紀 福田美術館蔵 後期展示