今週末に見たい展覧会ベスト13。ポケモン×工芸展から須田悦弘展、恵比寿映像祭まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」展示風景より

もうすぐ閉幕

ギンザ・グラフィック・ギャラリー第405回企画展「菊地敦己 グラフィックデザインのある空間」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)

Design: Atsuki Kikuchi

 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催中の「菊地敦己 グラフィックデザインのある空間」が2月1日で閉幕する。

 菊地敦己は1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科在籍中にデザインの仕事を開始して以来、独自の方法論を築きながら30年にわたって精力的に活動を続けてきた。美術館のVIやサイン計画、ファッションブランドのためのアートディレクションをはじめ、エディトリアル・ブックデザインの分野でも数多くの実績を残している。また、批評性を持った実験的な作品を発表する展覧会を頻繁に開催し、多面的な表現活動も行っている。

 本展では、空間におけるグラフィックをテーマに、「平面上の空間」と「空間上の平面」との関係性を探る3つのインスタレーションを展開。見るという感覚を揺さぶる、菊地のグラフィックデザインを体感してほしい。

会期:2024年12月10日〜2025年2月1日
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
住所:東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1階
電話番号:03-3571-5206
開館時間:11:00〜19:00 
休館日:日祝
料金:無料

第73回 東京藝術大学 卒業・修了作品展(東京藝術大学構内 ほか)

 東京・上野の東京藝術大学で、卒業・修了作品展が2月1日まで開催されている。

 学生生活の集大成として開催されるこの作品展は今年で73回目。美術学部の全科が上野に一堂に会し、東京都美術館大学美術館、構内における各学科のスペース、屋外のロケーションなどを活用しながら展覧会が構成されているのが特徴だ。世界に羽ばたく新たなアーティスト、クリエイターらによる第一歩を見ることができる貴重な機会をお見逃しなく。

会期:2025年1月28日〜2月1日
会場:[学部]東京都美術館・大学構内、[大学院]大学美術館・大学構内
住所:東京都台東区上野公園12-8 
開館時間:9:30〜17:30 ※入場は17:00まで 
休館日:会期中無休
料金:無料

「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」(麻布台ヒルズギャラリー)

展示風景より、吉田泰一郎《ミュウツー》(2024)

 昨年3月から6月にかけて金沢の国立工芸館で開催され、大きな話題を呼んだ「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」展。現在、麻布台ヒルズギャラリーで開催中のこの巡回展が2月2日で閉幕する。レポートはこちら

 ポケモンと工芸の出会いから生まれる「化学反応」がテーマの本展では、人間国宝から若手アーティストまで20作家が参加。ポケモンの姿や動作、雰囲気を表現した作品や、進化や通信、旅の舞台などゲームの要素を取り入れた作品が展示されている。

 出品作家には池田晃将、池本一三、今井完眞、植葉香澄、桂盛仁、桑田卓郎、小宮康義、城間栄市、須藤玲子、田口義明、田中信行、坪島悠貴、新實広記、林茂樹、葉山有樹、福田亨、桝本佳子、水橋さおり、満田晴穂、吉田泰一郎などが名を連ねている。

会期:2024年11月1日〜2025年2月2日 ※前期・後期で展示替えあり
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階
開館時間:10:00〜19:00(金、土、祝前日〜20:00) ※最終入館は閉館30分前まで
休館日:なし
料金:公式サイトを参照

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