大阪中之島美術館で企画展「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」が開催される。会期は2025年3月20日〜6月22日。
家庭用ゲーム機の登場から約半世紀。ドット絵から始まった「ビデオゲーム」は、いまや映画と肩を並べるような美しい映像によって多くの新しい世界を生み出している。また、ビデオゲームに親しんだ子供たちが歳を重ね、その存在はすでに幅広い世代に浸透しており、社会におけるビデオゲームの立ち位置は確実に変化してきている。現在において、ゲームは大衆文化の一部であり、テクノロジーと表現の領域を横断し、クリエイターの創造力と個性が発揮される総合芸術であると言えるのではないだろうか。
ゲームソフトメーカー「カプコン」は、1983年大阪に本社が設立され、対戦格闘ゲームの歴史を築いてきた『ストリートファイター』シリーズやサバイバルホラーゲームの金字塔 『バイオハザード』シリーズ、社会現象となった『モンスターハンター』シリーズなど、数多くのタイトルを開発し、 世界の人々を魅了してきた。本展は、それらのゲームクリエイションに注目し、その原点から最新技術まで、総合的に紹介する初の展覧会となる。
開発者たちの「手」による企画書や原画、ゲームタイトルの世界観を集約して伝えるポスターやパッケージなどのグラフィックワーク、ゲーム素材を活かした体験型コンテンツ、ゲーム制作を左右し日々進化するテクノロジーなど、ゲーム誕生の壮大なプロセスとそこに関わるクリエイターたちの想像力と実現力を惜しみなく公開。日本が誇るゲーム文化をあらためてとらえなおす機会を創出するものとなる。