昨年11月、入国制限の緩和を受けて初めて本格的に開催された「アートウィーク東京(AWT)」が、今年の参加者ラインナップやプログラムを発表した。会期は11月2日〜5日。
2021年11月にプレイベントとして初めて行われたAWT。昨年の本格的ローンチでは、現代美術を扱う美術館やギャラリーなど、都内50以上の施設・スペースが参加し、4日間の会期中には国内外から3万2000人以上の来場者が集まった。
今年のAWTは3年連続でアート・バーゼルの協力を得て開催。11の施設と39のギャラリーが参加する予定だ。東京国立近代美術館や東京都現代美術館、森美術館など、日本のアートシーンを牽引する美術館のほか、銀座メゾンエルメス フォーラム、資生堂ギャラリーのような企業が運営する施設も名を連ねる。
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© Nacása & Partners Inc., courtesy of Hermes Japon
参加ギャラリーのなかでは、東京画廊+BTAPやギャラリー小柳、タカ・イシイギャ ラリー、オオタファインアーツ、SCAI THE BATHHOUSEなど、昨年に引き続き参加するギャラリーに加え、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツのふたつの老舗ギャラリーは今年初めて参加。また、カイカイキキギャラリーやMisako & Rosen、無人島プロダクション、NANZUKA、Take Ninagawa、Waitingroomなどのギャラリーでは、ここ数十年におよぶ日本の現代アートの動向を追う展覧会を行い、Blum & Poe、ファーガス・マカフリー、ペロタン東京など海外に拠点を持つギャラリーや、KANA KAWANISHI、LEESAYA、KEN NAKAHASHI、KOTARO NUKAGAなどの新進ギャラリー、Fig.と4649のようなアーティストが運営するスペースも見どころだ。
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Photo by Art Week Tokyo
また、今年のAWTでは滋賀県立美術館ディレクター・保坂健二朗をアーティスティックディレクターに迎えた新しい企画「AWT FOCUS」を開催。⻁ノ門にある大倉集古館で行われる本企画では、すべての出品作品が購入可能であり、展覧会を通じて日本の戦後の美術を理解するためのポイントを提示すると同時に、日本のアートマーケットの活性化を目指すという。
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なお、会期中には南⻘山の複合ビルemergence aoyama complexに「AWT BAR」がオープンし、アーティストとのコラボレーションカクテルやオリジナル料理を提供。都内の主要なアートスペースを巡る「AWT BUS」のほか、慶應義塾大学アート・センターと共催し、キュレーターを国内外から招聘したシンポジウムやラウンドテーブルをはじめ、日本を代表するコレクターと連携したスタートアップセミナー、日本の美術史やエコシステムに焦点を当てたオンライントークなども実施される。