2022.4.19

「現代アート×菓子」をコンセプトに。京都に新しい現代アートギャラリー「ARTRO」が誕生

今年4月、京都に新しい現代アートギャラリー「ARTRO(アルトロ)」がオープン。「現代アート×菓子」をコンセプトにしたこのギャラリーでは、オープニング展として中国の現代美術作家チェン・ウェイの個展や、「京菓子司金谷正廣」とのコラボレーションによる菓子の販売が行われている。

ARTROの外観
前へ
次へ

 「現代アート×菓子」をコンセプトに、今年4月、京都に新しい現代アートギャラリー「ARTRO(アルトロ)」がオープンした。オープニング展では、中国の現代美術作家チェン・ウェイの個展「GALLERY COLLECTION+:CHEN WEI」が開催されている。

 京都四条烏丸、錦市場からほど近い築100年を超える蔵を改装して新たに生まれ変わったこのギャラリー。鑑賞者と作品をつなぐきっかけとして、食を通してアートを体験してもらうという思いのもと、作品展示や、それからインスピレーションを受けた菓子の販売が行われている。

ARTROの内部。中央はチェン・ウェイの作品
ARTROの内部。ヘ・シャンユの作品

 第1弾企画展では、国内のコレクターが所有するチェンウェイの作品5点が展示。2013年から17年のあいだに発表された写真作品に加え、近年のLEDネオンの作品が紹介されている。

「GALLERY COLLECTION+:CHEN WEI」展の展示風景より
「GALLERY COLLECTION+:CHEN WEI」展の展示風景より

 また、本展にあわせて「京菓子司金谷正廣」とのコラボレーションによる菓子が販売中。和菓子という概念に新しい挑戦を続ける6代目金谷亘による琥珀糖、錦玉羹、月餅の3種の菓子がラインナップされている。

「京菓子司金谷正廣」とのコラボレーションによる菓子
「京菓子司金谷正廣」とのコラボレーションによる菓子
「京菓子司金谷正廣」とのコラボレーションによる菓子

 5月からは、イギリス在住のアーティスト・さわひらきがデザインしたドリップバッグコーヒーの販売も開始予定。展覧会ごとに菓子の内容が変わる、カフェ、ショップを併設した小さな美術館のようなARTROにぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。