3月31日に閉幕したアジア最大級のアートフェア、7回目のアート・バーゼル香港。5日間の会期中に、8万8000人といった過去最高の来場者数を記録した。
香港や中国本土、韓国、台湾、アメリカなど70以上の国と地域から集まったコレクターのほか、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)やロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(ロンドン)、東京国立近代美術館(東京)など130以上の国際的な美術館や美術機関の関係者がフェアに来場したという。
今回のフェアでは、世界35の国と地域から242のギャラリーが参加。そのうち、ときの忘れもの(東京)やマックス・へツラー(ベルリン)、ポーラ・クーパー(ニューヨーク)など21のギャラリーが初めて出展。また、フェアの会期中に、「大館(タイクン)」や「H Queen’s」をはじめ、香港市内各地で数多くのイベントや展覧会が開催されていた。
アート・バーゼルのアジアディレクター、アデリン・ウーイはこう語る。「アート・バーゼル香港は、ギャラリーとアーティストにとって、アジアにおける真のグローバルなプラットフォームです。数々の地域のアートシーンにおける有力なギャラリーによる展示は、多くの新発見ができるユニークな機会を提供しました」。
また参加ギャラリーのひとつでメガギャラリーとしても知られるデイヴィッド・ツヴィルナーの創設者、デイヴィッド・ツヴィルナーは今回のフェアを振り返り、次のようにコメントしている。「アート・バーゼル香港に参加して以来、今年はもっとも成功を収めた年といえます。それは、香港にギャラリーを設立して1年以上が経つことも関係しています。実際に香港にスペースを持つことで、クライアントや来場者とより強固な関係を築くことができるようになったからです」。