世界の注目を集めている新しいアートフェア、台北當代(タイペイダンダイ)が出展ギャラリーのリストを発表した。2019年1月18日から20日まで開催される初回には、ガゴシアンやハウザー&ワース、ペロタンなどのメガギャラリーをはじめ、90のギャラリーが集結する。
本フェアのディレクターを務めるのは、アート・バーゼル香港の元ディレクター、マグナス・レンフリュー。レンフリューは、「我々はこのフェアを通じて、アジアのギャラリーがより多くの鑑賞者にプログラムを紹介し、国際的なコレクターがアジアそして世界中の重要な作品を発見することができるプラットフォームとして発展させていきたい」とコメントしている。
今回のフェアでは、メインセクションである「ギャラリーズ」と、設立以来8年未満のギャラリーに注目した「ヤング・ギャラリーズ」、個展形式で若手アーティストを紹介する「ソロ」という3つのセクションが設けられる。
「ギャラリーズ」には、無人島プロダクションやNANZUKA、nichido contemporary art、NUKAGA GALLERY、オオタファインアーツ、ラディウム−レントゲンヴェルケ、SAKURADO FINE ARTS、ShugoArts、タカ・イシイギャラリー、タロウナス、東京画廊+BTAP、小山登美夫ギャラリー、ワコウ・ワークス・オブ・アート、Yuka Tsuruno Galleryなど日本を代表するギャラリーが集結。加えて、GALLERY SIDE 2とミヅマアートギャラリー、そしてYutaka Kikutake Galleryが「ソロ」と「ヤング・ギャラリーズ」に登場する。
このほか、創造的なアイデアのプラットフォームとなる「アイデアズ」というプログラムには、台湾内外の知識人が集結。フェア開催中には、アート界の専門家たちが、「過去」「現在」「未来」をテーマとする議論を行う。
ガゴシアン・ギャラリー香港のディレクター、ニック・シムノビッチは、「これは間違いなく、アジアのアートフェアの初回としては最強の出展者リストです」と語る。香港や上海のマーケットが盛り上がりを見せるなか、同フェアがアジアのアートマーケットにどのようなインパクトを与えるか、注目したい。