世界各地の多様な文化的背景を持つ作品を所蔵する「ザ・アール・サーニ・コレクション」。その一部として、地中海地域からアジア、アフリカ、中南米に至るまでの古代文化が生み出した工芸品117件が来日する。会場は東京国立博物館 東洋館3室、会期は11月6日〜2020年2月9日。
ザ・アール・サーニ・コレクションは、カタール王族のシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アール・サーニが収集した、古代から近現代までを網羅する美術品コレクション。本展ではそのなかでも古代の工芸品に注目し、「人、神、自然」という3つの対象に向けられた古代の人々の意識と眼差しをたどる。
本展は3章構成。1章の「人」では、各地の古代社会を統治していた王や有力者にまつわる工芸品をとりあげる。2章では神像や精霊像などの「神」にまつわる文化財を紹介。「自然」をテーマにした3章では、古代人がどのように自然界を認識していたのか、主に動物の形を模した工芸品を通して紐解いていく。
2013年にリニューアルオープンした東洋館で行われる本展。「旅」をコンセプトに一新された館内で、時空を超えた「旅」へと出かけてみてはいかがだろうか。