2020年にオープン予定のSOMPO美術館。ゴッホ《ひまわり》の展示室をはじめとする館内イメージを公開

東京・新宿の損害保険ジャパン日本興亜ビル内の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」は、2020年5月28日に同敷地内に移転、「SOMPO美術館」としてオープンする。ゴッホの《ひまわり》(1888)や、東郷青児の作品が展示される開館記念展も発表された新美術館の館内を、イメージ画像とともに紹介する。

ゴッホ《ひまわり》(1888)が展示される3階の展示スペースのイメージ画像 提供=株式会社丹青社

 東京・新宿の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」が、2020年5月28日に「SOMPO美術館」として生まれ変わる。

 「SOMPO美術館」は6階建て。1階がエントランス、2階がミュージアムショップと休憩スペース、そして3階から5階が展示室として構成される。総展示面積は約755平米となる。

 1階のエントランスには大きな開口部が設けられ、街と美術館をつなぐ役割を果たすという。また、フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》(1888)の銅版複製画を用意する前庭も、街と一体となった文化的な場所として機能する予定だ。

 2階は、喫茶もできる休憩スペースとミュージアムショップにより構成されている。ゆるやかに弧を描く窓面や、木材によって装飾された高さ5メートルの天井により、やわらかくつつみ込まれるような空間を演出する。

1階のエントランスのイメージ画像 提供=大成建設株式会社一級建築士事務所
2階の休憩スペースとミュージアムショップのイメージ画像 提供=大成建設株式会社一級建築士事務所

 3階にはSOMPO美術館のコレクションを代表する、ゴッホの《ひまわり》(1888)が展示される。展示する高さや照明を工夫することで、作品をより一層身近に感じられる展示方法を採用した。

 4階と5階の展示室は4メートルの天井高を持ち、可変性の高い展示設備を準備。高い自由度で構成を変更できるようになり、多様な展示に柔軟に対応できるという。

4、5階の展示スペースのイメージ画像 提供=株式会社丹青社
SOMPO美術館の外観のイメージ画像 提供=SOMPOホールディングス/大成建設株式会社一級建築士事務所

 なお、現在の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」は移転準備のため、19年9月30日から20年2月14日まで休館予定となっている。

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